レシピを習う教室ではなかった(WSさん)

基礎科 <前期>を終えて レポート                               

 

お料理を習うという感覚で入会した自分は、とまどいの連続、といったスタートでした。

お教室に来て半年は自分を出せていたなかったですし、同時に先生の話も消化できていなかったと思います。
だんだんにわかりますよ、と先生がおっしゃっても、本当だろうか?? と思っていました。
それが、月1回でも通うにつれて、お料理のテクニック・レシピを学ぼうという気持ちから、食材を大事にする、感謝の心を持つ、気持ちが大事と いうことが段々と自分の中に浸透していったのでしょうか、心が少し軽く

なり、授業が楽しく前向きな気持ちになっていったのです。
有機野菜や無農薬の野菜、抗生物質や添加物に人一倍気を付けているつもりでいましたが、それは「下手なプライド」だったんだと気付いたのです。

そういったことを気を付けるのは大切、でももっと大事なことがある。授業のたび、先生のお話を聞く内、最初はわからなかった大事なことが、わかるようになってきました。※1

 

そして、自分が素直になれたのはもうひとつ、先生がご自分の心を開いてうわべだけの優しさではない本当の優しさをぶつけてくださったからだと思います。

私はとても保守的でした。バリアを張って疲れるのに下手なプライドを捨てられませんでした。

先生から怒られるのも怖かったし、怒られまいとしていました。先生からしたら、かわいくない、受講生なんだろうなぁ、などと思うと余計にすくんでしまいました。※2

でも先生は、そんな私もゃんと見ていてくださいました。

かたくなな気持ちがほぐれていったのも、先生のまっすぐなお言葉があったからだと思います。

今でも保守的な所はまだまだありますが、前よりも確実に変わり、気持ちの持ち方も変わってきています。

 

私がお教室に通わせていただいたきっかけは、家族の健康のために、でした。

たんぱく尿が気がかりだった長男も、その後再発はなく、薬も飲まずに元気にすごしています。
お酒を飲まないのに毎年肝機能がEで要二次検査、再検査の結果も体質的なものと言われていた主人は、

先日の健康診断でBとなり、まれに所見有もほぼ正常、まで値が改善しました。

検査前の10日ほどは特に甘いものを控えておりましたが、毎年の様に再検査の用紙をもらってきただけに、とても驚きました。
服薬はしていないので食事のみです。改めて食事の威力を実感しました。

そうはいいつつも、なかなか完璧に玄米菜食を実行できてはおりません(この点ではおちこぼれです)。※3
ただ、とにかくご飯食べ、主食を多く、乱れたらいい食事に戻していく、という事を頭に入れて日々過ごしています。

 

家庭の事情で後期は断念いたしましたが、先生から学びたいことはまだまだたくさんあるので、 またお伺いできればいいな・・と思っています。
以前どくだみの葉をつむ際、間違ってフジバカマをつんでしまい、 先生に持ち帰っていいとおっしゃっていただきました。 そのフジバカマが我が家のベランダで元気に大きく(わき目を出して)育っています。
フジバカマを見るたび先生を思い出し、食を正していきたいと思います。

最後に、岡田先生と出会えたこと、家族や周囲の協力があってこのお教室に通うことができたこと、そして共に学んできた素敵な仲間の皆さんに感謝の気持ちを心からお伝えしたいとおもいます。

ありがとうございました。


 恭子から一言

※1
とてもステキな方でした。
食事を家族のために、健康食にして、家族のために一所懸命でした。
でも、私は目先の病気直しではなく、真の健康を手にして欲しい、と願っていました。

有機農法の野菜、無添加の食品、と人一倍気をつけて、いい食事をしている、と思っていらっしゃる方は、多いです。でも、健康のため、本当に大切なのは、無添加のものよりも、何を食べるか、のほうが重要なのです。
「農薬入りの玄米や野菜でもいいですよ」
「無添加の肉を選ぶより、農薬入りの野菜のほうがいいですよ」
などといいます。
また、自然食の知識が中途半端にある人のほうが、なかなか、何をどう食べればいいか、を、掴んでいくのが遅い人達がいます。水泳でも、中途半端に泳げる人のほうが、まったくのかなづちより、進歩が遅い事があります。「素直」に学んでいく姿勢が、ないと、進歩の邪魔をしてしまうのです。

この方は、料理上手、優しく良い妻であり母であったので、なかなか、自分を越えるのが難しかったです。でも、最後には、私の「スパルタ」(?)式も受け入れてくださり、真の優しいお顔になり、ご家族のための健康の基本を掴んでいってくださいました。私も本当にうれしいです。ご主人の健康診断も良となりました。

玄米菜食を守る事が健康なのではなく、家族が和を大事にして、人間として、からだの自然の声を聞きながら、食事を選択していくことが大事なのです。

※2
いえいえ、とても大好きな方でしたよ。

※3
完璧に玄米食をする必要はありません。
皆さん、完全に玄米菜食をやっていなくてすみません、などとすぐ言いますが、私は、そんなことを求めてはいません。
健康になる食事を大きくとらえていただきたいのです。